【初心者必見】5分で分かる!無線機の種類と特徴について

トランシーバー

この記事の目次

無線機の種類とは

無線機には、その使用目的や機能によってさまざまな種類が存在します。一見すると同じような無線機ですが、実はそれぞれに独自の特性用途があります。

たとえば、手軽に使えるレジャー向けの無線機から、専門的な業務で必要とされる高機能な無線機、そして通信距離が百メートル程度に限られるものから、広大なエリアをカバーするものまで、選択肢は多岐にわたります。このブログでは、デジタル簡易無線免許局特定小電力トランシーバー業務用無線機IP無線、など主要な無線機の種類を取り上げ、それぞれの特徴や適した使用シーンを紹介します。

無線機のレンタルや購入を検討している方はもちろん、無線機に興味がある方にも、この記事が有益な情報源となるように書いてみます。

1.デジタル簡易無線免許局・登録局

トランシーバーで連絡する警備員
特徴クリアな音質と秘話性が高い。免許申請・登録申請時に資格が不要なため手軽に導入できる。
利用範囲1~2km程度の範囲内で効果的に通信が可能。開けた場所では10km程度まで通信できることがある。
免許・資格使用者は簡易無線の免許もしくは登録が必要。
価格帯購入は約3万~10万円程度。
レンタルの場合、1週間あたり約5,000円前後(登録局)。
通信品質★★★★★(星5)
用途イベント会場、警備会社などでの利用に適しています。

デジタル簡易無線は、デジタル通信技術を駆使した無線通信システムで、音声やデータをデジタル信号に変換して送受信します。

この方式はアナログに比べて音質が良く、またデジタル化により通信のセキュリティが向上し、盗聴や妨害に対する耐性が高いため、機密性の高い警備業やイベント運営などの分野で重宝されています。

通信範囲は限られていますが、その範囲内では非常に優秀で、遮蔽物をまたいで屋外と屋内での通信やフロア別の通信も可能です。また最近チャンネル数も多くなり混信も起きにくくなったため、人が多く集まるイベント運営に多く使用されています。

このデジタル簡易無線を利用するためには、免許局なら総務省総合通信局からの免許取得、登録局なら登録申請が必要であり、法的な規制に基づいた運用が求められます。なお、レンタルする場合のデジタル簡易無線はほとんどが登録局です。免許局は法的に免許取得者と利用者が同じである必要があるため、レンタルはしにくくなっています。

2. 特定小電力トランシーバー

スーパーで無線機を使用する人たち
項目詳細
特徴出力が非常に小さく、免許不要で誰でも使用可能な無線機です。
利用範囲通信距離は短く、100メートル程度です。
免許・資格不要
価格帯購入時は約5,000~20,000円。
レンタルの場合、1週間あたり約1,000~3,000円。
通信品質★★★☆☆(星3)
用途飲食店、中規模のイベント、携帯電波の届かないレジャースポットなどでの利用に適しています。

特定小電力トランシーバーは、出力が小さいため遠距離通信には不向きですが、近距離での無線通信には最適です。

通信距離は見通しが良いところでも最大で約200m程度と限られており、ビル街などの遮へい物が多い環境では100m以下になることもあります。

このトランシーバーの大きな利点は、免許や資格が不要であることです。そのため、誰でも簡単に利用を開始でき、レンタルも容易です。また、価格が手頃で、小型で持ち運びやすく、単三電池で動作するため、すぐに使用可能です(内蔵バッテリー式を除く)。遮へい物に弱い点に注意が必要ですが、小規模なイベントや業務、レジャー活動などでの利用に適しています。

3. 一般業務用無線

項目詳細
特徴企業や団体が業務で使用する無線通信システム。デジタルとアナログの両方の方式があります。
利用範囲端末の通信範囲は簡易無線と変わらないが、免許次第で基地局の出力を上げられるため、最大で10km以上の広域にわたる通信が可能。
免許・資格総務省からの免許が必要。また免許取得に際し無線従事者の資格が求められる。
価格帯購入時は端末が約10万円~、基地局は機能次第で数百万円になることも。
レンタル不可
通信品質★★★★☆(星4)
用途電力会社、ガス会社、消防などの公共機関や運送、整備、警備などの一般業務に使用されます。

一般業務用無線機は、無線局の免許無線従事者を配置して運用される本格的な無線システムです。

これらの無線機は、公共用と一般事業者用に分けられ、電気・ガス・水道、鉄道・バス・タクシー、消防などの公共事業所や、運送、製造販売、金融、警備、新聞、サービス関連の事業者などが使用しています。業務用無線機の最大送信出力は5~25Wで、通信距離は10~数十kmの広域に及びます。また、各事業に専用の周波数が与えられるため混信が少なく安定した通信が可能です。

他の無線機と比べ、導入コストランニングコストが大きいものの、広域で安定した無線通信を行うことができます。価格帯はどのようなシステムを組むかによって異なり、端末費用が100,000円~程度、基地局はレピーターや工事費まで含めると1,000,000円を超えることもあります。災害時の連絡や広範囲の業務用通信に適しており、混信など周辺環境に左右されにくい確実な通信が求められる場面で活躍します。

4. IP無線

タクシーの無線機 イメージ
項目詳細
特徴携帯電話のデータ回線を利用。複数人での会話が可能な機種もある。また、IPアドレスで通信をコントロールしているので、従来の無線機のような混信のリスクがない。
利用範囲どれだけ離れていようが、国内の携帯電話が繋がる全てのエリアで通信が可能。ただし山奥など携帯電波の届かない場所は対象外
免許・資格特定の無線免許、資格などは不要。
価格帯端末は約60,000円~100,000円程度。月額の通信費用が発生するが、年間の電波利用料や5年毎の再免許費用などは不要。
通信品質★★★★☆(星4)
用途物流、タクシー、建設、イベント運営など、広範囲での迅速なコミュニケーションが求められる業種に適しています。

このシステムは、物流やタクシー運転手などの広範囲の移動を行う業種や、スポーツ大会や大型の商業施設など、規模の大きい業種で特に有効であり、広範囲での迅速なコミュニケーションが求められる場面で活躍します。

IP無線は、携帯電話の繋がる地域ならどこでも通信が可能です。これにより、従来の無線機の通信範囲である1km~2kmを大きく超える広範囲での通信が実現しています。

しかし、山奥や地下、トンネルなどの携帯電話の電波が届かない場所では通信ができません。また、使用している携帯電話キャリアの通信障害などが起こると、復旧するまで通信ができなくなります。携帯電話の電波が届きづらい場所での作業では、簡易業務用無線機の方が適している場合があります。

その他の利点として、一度に大人数と同時に通話が可能で、グループ通信において高い利便性を提供します。本来無線機とは一方通行型なので、一人が話し始めると次の発信はその人が話し終わるまで待たなくてはなりません。しかしIP無線の場合、同時通話、多重通話が可能な機種があり、話が終わるまで待つ必要はなく電話と同じような感覚で通話することが可能です。また、通信をIPアドレスで管理しているため、従来の無線機のような混信のリスクがありません。大規模なイベントなどの、無線利用者が多数集まる場面でも安心して利用できます。

4種類の無線機を比較してみた!

今回紹介した4種類の無線機を「通信品質」「通信の安定性」「利用範囲」「使用しやすさ」で比較してみます!

  • 通信品質:デジタル簡易無線IP無線がデジタルなので最もクリアな通信を提供します。一般業務用無線の場合もデジタルであればクリアな音質で通信することが可能です。
  • 通信の安定性:専用周波数を使った自営通信である一般業務用無線が、混信もほぼ無く携帯電話の通信設備にも依存しないため、最も安定した通信ができます。またアナログであれば、電波の受信状況が悪くてもデジタルのように急にプツッと切れたりせず、デジタルほど音質がクリアではありませんが、ノイズが入りながらも継続して通信できることがあります。
  • 利用範囲:携帯電話のエリア内であれば日本全国どこでもつながるIP無線が、最も広範囲に対応しています。デジタル簡易無線は限定的な範囲、特定小電力トランシーバーはさらに非常に短距離です。
  • 使用しやすさ:デジタル簡易無線と一般業務用無線は免許が必要ですが、特定小電力トランシーバーIP無線は免許不要で、特に特定小電力トランシーバーは初期費用もこの中では一番安価です。

まとめ

無線機は、その種類と用途によって様々な場所で使われています。

デジタル簡易無線から特定小電力トランシーバー、一般業務用無線、IP無線に至るまで、各無線機はそれぞれの特徴を持ち、特定のニーズに応えています。この記事を通じて、無線機の種類とその適正を理解すれば、あなたのニーズに最適な無線機を選ぶことができると思います。