IP無線機を購入する時に注意しておくべきポイント

最近よく聞きますね、IP無線。

PPAPの仲間っぽいですね、IP無線。

教えてえらいひと!IP無線。

ということで、別に偉くもなんともないですが、簡単にIP無線の特徴と注意点を書いてみます。購入時というタイトルですが、レンタルの場合にもあてはまる所がありますので、レンタルを検討される方も読んでみてくださいね。

【IP無線って?】

IP無線というのは、携帯電話の通信網に相乗りさせてもらって電波を飛ばして無線通信しちゃう機械です。

音声をパケット化して、携帯電話の通信網で飛ばします。スマホのトランシーバーアプリと同じです。

で、特徴は以下のような感じであります。

【エリアが広い!】

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基本、携帯電話の電波が入るところは日本全国どこでも通信エリアです。メーカーによってどこのキャリアを使っているかが違うので、厳密にはほぼ全国、ということです。

なので、docomoが圏外のエリアではdocomoキャリアのIP無線は圏外で、Softbankが圏外のエリアではSoftbankのIP無線は圏外です。当たり前ですが。

地下やトンネル、また山奥など、どのキャリアも圏外になるところはIP無線の空白地帯です。おとなしく別の無線機にしましょう。

なお、モバイルクリエイト、J-Mobile、Smart Waveなどはdocomo、ICOMがau、Softbankは自前のキャリアです。

【免許不要で誰でも使える!】

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これは携帯電話と同じです。

だいたいIP無線機はアンドロイドとか搭載しているので、要は無線ぽい使い方に特化したスマホなわけですね。

ということで、スマホを購入するときと同じく免許、申請などは一切不要です。

子供からお年寄りまで、誰でも簡単に使うことができますよ。

【混信に強い!】

ここが意外と見落とされているのですが、個人的にIP無線最大のメリットはこの混信のしにくさ(というかまず混信しない)だと思います。

スマホで、音声をパケット化してメールのように飛ばしているわけですから、IPアドレスに直で通信します。なので、メールのやり取りとかSNSが混信しないのと同じようにIP無線も混信しないんですね。

これは特定小電力トランシーバーや簡易無線ユーザーからすると羨ましい魅力であります。

都市部のイベントや警備では、簡易無線でさえも『どこのチャンネル選んだって混信するぞこの野郎!』という状況が出てきているようですから、IP無線はありがたいですねぇ。

【毎月お金がかかるよ!】

これは携帯電話の通信網を使っているので、同じように毎月通話料が発生します。といってもパケットなので通信料ですね。

現状のIP無線はだいたい通信料は定額制(パケホーダイみたいなもん)ですので、どんだけ使っても月額は一定です。

最近はさらに機械の購入費用をリースにして、通信料とまとめて請求できるところも出てきましたので、ますます携帯電話みたいな料金システムになってきました。

なお、携帯電話と同じように契約期間の縛りがあります。〇〇年以内に解約すると違約金払え、みたいな条項は必ずあるので、しっかり確認して下さい。

ちなみに、昔から通信料がかかる無線はモトローラJSMRとかMCAとかあって、まあ毎月お金がかかるのも業界的によくあることなのですけど。

【通信が集中するとビジー状態になることがあるよ!】

これも携帯電話と一緒です。

昔、正月の0時と同時にあけおめコールで電話がつながりにくくなった経験ありますよね?(最近はつながるようになりましたが)

これは、通信量の許容範囲を一時的にオーバーすることで発生するのですが、同じことがIP無線機でも起こります。

仕組的には、エリアを一定の間隔で区切って(セルという)、普段の人口などからセルの通信量を決めておき、それをオーバーすると制限がかかる、という感じらしいです。

なので、一番ビジーになりやすいのは、普段人口も通信量も少ないセルに、あるタイミングで強烈な通信負荷がかかる、ということらしいです。

例で言うと、田舎の花火大会。普段は人口数千人のところに花火大会の日だけ数万人が押し寄せ、ドーンとなった瞬間に一斉に撮った写真や動画をInstagramとかTwitterとかのSNSにアップする。容易に想像がつきますね。

それから桜島の長渕剛のライブとか。桜島なんて普段そんなに人がいないので、やはり長渕で10万人とか来ちゃうと危険ですね。

そういう時に、IP無線で警備連絡しようなんて思ったら絶対ダメです。一番のクライマックスで伝令を走らせるハメになります。

【ずっと読んでるとスマホでいいじゃん!?】

ええ、スマホの無線アプリでいけます。私もスマホアプリ(Zello)は遊びで使い倒しました。なんせIngressの広域作戦では、ZelloとGlympse(GPS動態管理アプリ)無しではやってられませんから。

しかし、スマホはこういう使い方をすると、お、お、お、恐ろしく電池を消費するのです!!!!(実感こもりまくり)

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私のスマホは作戦開始から3時間保ちませんでした(当然ゲームでの電池消費も含まれてます)。車で充電しっぱなしにもかかわらず、残り容量はずっと1%でした。

こんなんじゃ業務用途では使えません。

しかも、無線アプリの場合は、使う場面で毎回いちいちアプリを立ち上げ、グループにログインし、設定して、、、と超面倒です。しかも、無線のPTTボタン一発の業務連絡に慣れると、携帯の個別連絡はその時点で面倒になります。

なので、結局運用倒れしてしまうんですね、無線アプリは。

ということで、おさらいです。

IP無線購入の際の注意点

  • エリアは携帯電話の圏外ではないか?キャリアごとに確認しておく。
  • ランニングコストは認識しているか?端末料金以外の通信費を忘れないように。
  • 使用期間は長期で大丈夫か?途中解約は違約金が発生することを確認しておく。
  • 使用シーンでビジー状態が予想されないか?急な通信の負荷がかかる状態が無いか確認しておく。

このようなことを確認しておくと、後になって「あいたしもた(熊本弁)」ということが防げると思います。

最後になりますが、一番の注意点は「IP無線は進化途中。スマホと同じ状況だよ!」ということです。

つまり、たぶんこれから毎年のように高性能な機種が発売されることが予想されます。

スマホよりかなり頑丈なので、途中で壊れることは少ないと思いますが、新機種の誘惑は毎年のようにあるでしょう。そんな時、7年とかでリースを組んでしまうと変えるに変えられなくなります。

当然長期リースが月額は安くなるので負担は少ないですが、私はできるだけ短い期間で考えることをお勧めします。

『あなたは今、5年前のスマホを使えますか?』

これが大きな判断基準になると思いますよ!

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